一番大事なのは「天然歯をむし歯や歯周病から守る」こと、次に大事なのは治療を最後まで受けた後の「定期健診」です。定期的に通院して新たな発症を防ぐことが大切です。
それによって歯の寿命を最大限にのばすことが可能になり、いつまでも自分の歯で噛めることにつながります。
陽歯科では、治療と同じくらい「予防」を大切に考えています。定期健診や自宅での療養方法(基本的には歯磨きの仕方が第一)が大事と考えるとともに、治療後のメンテナンスにも力を入れています。
公益社団法人日本歯科医師会の調査(2011年と2016年の比較)では、「定期的なチェック」のために歯科受診をする人が近年増えてきていることが示されています。
「具体的な痛みや症状を実感したら受診する」という人は減り、口の中の病気予防や健康チェックのために受診する人が増えていると報告されています。
歯の健康への意識が高い欧米に比べると、日本の定期健診受診率はまだまだ低い水準です。中でも予防歯科の先進国スウェーデンと比較すると、80代の平均残存歯の数には大きな差があります。
しかし、5年ごとの厚生労働省歯科疾患実態調査の結果から、その差は少しずつ埋まってきていることもわかります。
統計では定期的にメンテナンスを受けていない人は、平均して1年に2本のむし歯ができるというデータもあります。
そして、若いときから定期検診を継続的に受けている方の歯は、80代になってもほとんど減っていないことが報告されています。具体的な痛みや症状があるときに受診している方の残存歯数との比較をみると、大きな差があることがわかります。
歯を失うことは思うように食べられないことに直結し、やがてからだ全体に大きな影響を及ぼします。また、近年の研究では「歯周病」が全身のさまざまな病気(心筋梗塞や狭心症、糖尿病など)に関わっていることもわかってきています。
からだの健康のためにも、歯の定期的なメンテナンスを心がけましょう。悪くなってから治療ではなく、悪くならないために歯科での定期健診を受けていただくことが大切です。
冠や詰め物が入ったら終わりというわけではありません。
お口の中で、歯は常に水分や多くの細菌にさらされ、時として過大な力が加わるといった過酷な環境下にあります。詰め物やかぶせ物などの人工物は一旦治療が終了しても、壊れることもあり、何年も経てば当然変色や磨耗、不適合といった問題もでてきます。歯自体がダメになってしまうこともあるのです。
治療が終わったら、定期健診を通して自分の歯、そして詰め物やかぶせ物などの状態をチェックしていくことがとても大切なのです。
削ったり詰めたり被せたり・・・歯は治療を繰り返すたびに、少しずつ弱くなり寿命を縮めていきます。例えば、神経を取って金属の被せ物をした歯は放置していると10年ももたないのです。
陽歯科では、できる限り自分の歯を永く残すために歯の削除量は必要最小限とし、神経はできる限り残す努力を行っております。