お子さんの歯並び、
気になりませんか?
お子さんの歯並びやお口で当てはまる項目はないでしょうか?
一つひとつはそれほど大きな問題ではないと思われた方もおられるかもしれません。「気づいてはいたけれど、今まで特に気にしていなかった」、そんな方もおられるでしょう。
ただ、このような症状や出来事が「口腔機能発達不全症」に関係している可能性があるとすればどうでしょうか。
「口腔機能発達不全症」とは、「食べる」、「話す」、「呼吸する」などの機能が十分に発達していない状態、または正常な機能を獲得できていない状態を指す疾患です。
実は近年、子供たちのお口には、さまざまな機能不足と歯並びの不整が増えていることが分かっています。そして、このお口の機能不足と歯並びの不整には関係性があることも分かってきています。
お口の機能不足が原因で顎の形や歯並びが悪くなることが明らかになっています。
この「口腔機能発達不全症」が増加した背景としては、ライフスタイルの変化が指摘されています。 食生活が変化して、昔と比べて、軟らかい食べ物が多くなり、口の周りの筋肉が十分に発達しないことがその大きな要因です。口の周りの筋肉が十分に発達しないことから、口呼吸も増加しています。
ふだん、お口の機能とは何か特に意識しない方も多いでしょう。
お口の機能としては、「食べる」、「話す」、「飲み込む」(嚥下)、「呼吸補助」が主に挙げられます。
こうした機能は、幼い頃から日常的に繰り返すことで徐々に身についていくものです。ただし、その発達度合いには個人差があります。十分な発達が得られない場合は、「口腔機能発達不全症」と診断されます。
「口腔機能発達不全症」と診断された場合には、専門家の支援や指導が必要です。
「口腔機能発達不全症」の中でもよく目にする症状のひとつに「お口ポカン」の状態があります。これはいわゆる「口呼吸」が慢性的に起こっている状態を表しています。
もし、「口腔機能発達不全症」が認められたら、できるだけ早期に対処することが重要です。
お口の機能不足の状態が日常的に長く続くと、次のような状況になる恐れがあります。
さらに怖いのは、大人になってからもこの影響が続くことです。
誤飲や誤嚥などは通常、お年寄りの症状と思われていると思います。口腔機能発達不全症が放置されると、この誤飲や誤嚥等につながる口腔機能低下症を若いうちから引き起こすリスクがあります。
“お子さんのお口チェックリスト”の歯の生え方の遅れや歯並びの乱れ、食べ方など各項目はこの口腔機能発達不全症に関係している可能性があるのです。
口腔機能発達不全症を治すには大きく分けて次の2つの方法があります。
MFT「口腔筋機能療法」については小児歯科のページを参照ください。
歯並びの悪さは見た目の問題だけに留まりません。
近年の子どもの歯並びには、顎が十分に発達せず、狭い顎の骨に対してきれいに歯が並びきらないという傾向が強く見られます。
このような歯並びをそのままにしておくと、むし歯や歯周病につながりやすくなります。
矯正治療の開始時期としては、永久歯の前歯、または下顎の第1大臼歯が生えてくる頃から始めることが望ましいです。年齢で言うと、5歳くらいから小学1~2年生くらいです。
その頃に治療を開始できると、治療がスムーズに進み、良い結果が得られやすいです。
大人になってからでも歯の矯正はもちろん可能です。
但し成人の矯正治療と比べ、子どもの矯正治療の圧倒的なメリットとしては、子どもの場合は顎の骨の成長を利用できることが挙げられます。
成長を利用して顎骨を積極的に拡げることで、歯が並ぶベースの部分を大きくして歯が入るスペースを確保出来ます。 小学校高学年から中高生になるに従って骨や骨同士の結合が強く、硬くなって拡げることが難しくなり、抜歯によってスペースを確保しなくてはならなくなります。
具体的な子供の歯の矯正方法としては、いくつかの種類があります。年齢や症状などによって、適切な方法が異なります。
陽歯科クリニックでは、お子さんの口腔内を拝見してそれぞれに最適な治療方法をご提案しています。
5歳未満のお子さんであれば、既成の「マウスピース」タイプのものが有効なケースがあります。
6~8歳ぐらいの小学校低学年であれば、取り外し可能な床矯正装置を用いたり、急速拡大装置と呼ばれる固定式の矯正装置を用いたりします。
5~6年生の高学年や中学1~2年生には「マルチブラケット」と呼ばれる、ワイヤーを用いた矯正方法があります。
陽歯科クリニックで使用する各種マウスピースは、口呼吸や異常な飲み込み(嚥下)、間違った舌の位置などの口腔周囲の筋機能を改善することで正しい顔の発育と正常な歯列の形成を促す装置です。
主に小学校入学前(年長さん位)から小学校低学年の2~3年生ぐらいまでに使用することで、良い効果が得られます。
但し慢性の鼻炎やアレルギー性鼻炎等があり、どうしても口の中に入れておれないときなどには十分な効果が期待できない場合があります。
矯正治療費用の目安は次のとおりです。
口腔内写真、顔貌写真、全身写真の撮影 レントゲン撮影(パノラマ、セファロの2種類) 印象採得による口腔模型作製を行い、それらの資料を分析し診断後、治療計画を説明します。
適応年齢:6歳~12歳ごろまで(上下顎前歯の萌出時期から永久歯列の完成頃まで)
初期治療後に引き続き1期治療を移行する場合は、5万円を引いて30万円(税別)
◆月1回は調整料金として5,000円(税別)をお支払いいただきます。
適応年齢:12歳~18歳ごろまで
1期治療後に引き続き2期治療へ移行する場合は、35万円を引いて25万円(税別)
※抜歯ケースの場合も同額を引いて35万円(税別)
◆月1回は調整料金として5,000円(税別)をお支払いいただきます。
子供の歯の矯正の治療の進め方は以下のとおりです。
歯並びの凸凹を取り除く
子供の矯正は、低年齢のうちに始める方が、のびしろがたくさんあり、改善の余地も十分にあります。しかし、早くに始める分どうしても治療期間が長くなりやすく、モチベーションを保つのが難しくなってくる時期があります。
そこで、途中で離脱したり、埼正治療中にむし歯が出来てしまったりしないように、定期的にむし歯予防も組み合わせながら受診してもらうなどの工夫も必要です。
小児の一期治療だけでどうしても思うような成果が得られないような時は、永久歯列が完成する時期に行う二期治療への移行が必要な場合もあります。
治療中の痛みは感じないことがほとんどです。
もし痛みがあっても、子どもの場合は適応力が高いので大人と比べると痛みを訴えることは少ないようです。
装置自体は口の内側にあるものがほとんどですので、見た目はそれほど目立ちません。
一時的に前歯が空いてくるなど、口元が多少変化する時期もあります。
少なくとも2~3年の動的治療期間(積極的に歯を動かしたり骨を拡げたりする時期)が必要です。
だいたい小学生2~3年から始めて、小学6年生が終わるころまでが一つの目安です。
但し、子どもの成長は特に個人差が大きいため、中学1~2年生まで延びるケースもあります。
矯正装置の種類によって外せるものと外せないものがあります。
外せない装置を使用中は、装置の上から磨いてもらうことになります。
次のような点に気をつけていただくようにお願いします。
陽歯科クリニックでは、お子さんのお口の状態を丁寧に見せていただき、最適な治療方法をご提案しています。
お子さんの気になる歯並びについてはお気軽にご相談ください。お電話にてご予約をお願いいたします。
鹿児島市星ヶ峯6-6-1(星ヶ峯みなみ台)